わたしたちは、子どもたちが、将来にわたってバランスの良い食事(食品添加物等の少ない)を規則正しく摂る習慣を身に着けてほしいと切に願っています。
良い食事は、子どもの情緒を安定させ、やる気をみなぎらせます。こうした子どもは、遊び・学習において、高い集中力を発揮し、友達関係も良いものとなります。体・脳・心が飛躍的に成長する時期でもありますので、乳幼児期から良い食生活を送ることは、後の体・脳・人格形成に、とても良い影響を与えます。
聖パウロこども園には、自然がいっぱいです。
春には園の竹林にタケノコを収穫に行き、タケノコご飯を食べます。
子どもたちは、竹になりそうなタケノコも収穫し、
園舎前に立てて、ホワホワの皮を触って遊びます。
夏には園庭の梅を収穫します。子どもたちは、
はしごを使って収穫し、梅ジュースや梅干しを作ります。
秋には園庭の甘柿と渋柿を収穫し、甘柿と渋柿の食べ比べします。
その後渋柿は子どもたちが干して冬に食べます。
パウロでは、子どもたちに本物の体験をしてほしいと考えています。子どもたちが「収穫する」ことも大事ですが、実ができる過程、そして「食べる」までの過程も大切にしています。
聖パウロこども園では、毎年ミニトマトやさつまいも、お米などを育てています。
そして、何種類かは「種から育てる」ことを大事にしています。「種から育てる」ことで、子どもは、食物の最初の姿を知ることができ、また後に「種とり」をすることで、命から命が生まれる事を知ります。
育てて食べる作物も、「収穫」だけでなく、お米なら脱穀作業も子どもたちでします。さつまいもは「火の教育」とともに、焼き芋大会をして食べ、季節の味を楽しみます。
聖パウロこども園では、行事頑張ったねクッキングやハロウィン・クリスマスなどのイベントで、自分たちで食べものをつくる体験をしています。また、絵本クッキングも大切にしています。「しろくまちゃんのホットケーキ」という絵本では、ホットケーキの焼ける様子がリアルに描かれているので、子どもたちは、しろくまちゃんになりきって、焼けるホットケーキを見守っています。クッキングでは、手洗い、エプロンなどの前準備、料理道具の扱い方、食事のできる過程を楽しく学ぶことができます。
聖パウロこども園では、食育は赤ちゃんから始まります。赤ちゃんからの「食」にとって、重要な点は、「味覚を形成すること」と「食事の仕方を身に着けること」です。
「味覚」については、離乳食の段階から「薄味」であること、「多様な味」に慣れておくことが大切です。このことで、好き嫌いが少なくなり、薄味に慣れた味覚は、将来にわたって健康を支えます。
また、「食事の仕方・マナー」にとても力を入れています。赤ちゃんの時代から、食べる姿勢・一口量・咀嚼・食器の扱い・三角食べ・食べ切るという点に注意して育児を行う事を大切にしています。子どもの扱いやすい食器を使用し、食事イスの調整を常に行い、3才児までは発達に合わせて、少人数のグループ(赤ちゃんはマンツーマン)で、丁寧に食事を見守っています。
パウロの給食は毎日給食室で調理しています。
手作りおやつも種類豊富で、栄養たっぷりのできたてを毎日提供しています。
パウロでは、離乳食の段階を大きく分けて生後5ヶ月〜6ヶ月 (あくまで目安)のゴックン期・7ヶ月頃のアムアム期・8ヶ月頃のモグモグ期・9〜11ヶ月のカミカミ期・1才〜パクパク期の四段階に分けています。(詳しくはコチラ)
進み具合や赤ちゃん一人ひとりの個人差がありますので、家庭とよく連携し、提供していています。
現代の多様なアレルギーに対し、単なる除去だけでなく、それに代わる栄養を含んだ代替メニューを実施してます。
食べこぼしの少ない専用食器・スプーンを使用しています。
赤ちゃんはマンツーマン、3歳児までは少人数のグループごとに保育士が丁寧に食事をみます。
小学校に上がることを想定した配膳を行います。当番の子ども達はエプロン・マスク・三角巾を身につけ、自分たちで配膳します。